地域住民とコミュニケーション

地域住民とコミュニケーションが取れないような方が、その地域に新規投資をしてもその未来は決して明るいものとは言えないでしょう。なぜなら、地域の人たちの協力にあなたの成功がかかっているからなのです。

例えば、せっかく流行るだろうお店を開店しても、お隣りがゴミ屋敷であったら誰があなたの店に近寄るでしょうか?また商店街に出店をしてもシャッター通りであったら誰があなたの店を訪問するでしょうか?

まずはこういった根本的なことを理解する必要があるのです。

ではなぜ、空き家が加速するのか?そして空き家対策として税制優遇措置を行なったら効果あるのだろうか?

税制優遇を行なったところで、私的には何の効果もないと考えています。そもそもその空き家に出かけてコミュニケーションを取ろうとしないから空き家が問題になるのであって、優遇税制を行なったところで空きや問題自体の何の解決にもなっていないからです。過半の人はラッキーくらいにしか思ってないのでは?

表参道の古臭いアパート

不動産投資の成功にはそのコミュニティの発展が大きな要素になると説明しましたが、成功した地域の例としてあの表参道を考察してみましょう。どのうように表参道は生まれ変わったのかを考えて行きましょう。

地下鉄千代田線の出口から明治通り、原宿に向かって歩く時、ピークアブーを通り過ぎ伊藤病院をこえたあたりで、なぜこんなにおしゃれな街にこのようなアパートメントがあるの?と明らかに不釣り合いな小汚いアパートに眉をひそめた記憶のある方も少なくないと思います。

これは個人的な感情かもしれませんが、あの奥には銭湯や、とんかつ「まい泉」の本店、マンボーズなどがありあそこを境に一気に昭和というよりも戦後復興間もない雰囲気が漂ったものです。

私が何気なく通っていてそう感じたのですから、他の人も大概そう感じたと思います。ところが東京ラブストーリーの撮影が終了したころからあの辺りがマスコミに注目されテレビによく出るようになったのです。

当時はまだバブル崩壊直後で、まだまだ不動産価格の高い地域でした。若手のデザイナーが出店するのにはかなり敷居が高かったのです。しかしどうしてもこの場所にと、デザイナーが出店を始めたのです。

もともとこの場所を通る人たちは流行やファッションに敏感な人が多いのですから、当然話題にのぼります。誰も近寄りたくもないアパートの一室を綺麗に磨き上げ小奇麗に改装したら、単に古臭いあの雰囲気がおしゃれな店舗に生まれ変わったのです。

その成功が我も我もと人を呼び込み、まさに中国の古典、先ず隗より始めよ状態になったのです。

この成功の検証

人気店になるには人が集まることが必須条件になります。

もともと表参道は流行の最先端、ファッションの店舗が銀座よりも多く、森英恵ビルに代表されるようにファッション紙の編集部や本社もあの辺にいっぱいあったのです。現在ではどうなっているのかはわかりませんが。

しかし、人が集まってもあそこにラーメン店を出展しても間違いなく儲からないでしょう。なぜならあの当時は今ほどラーメンブームなど存在しませんでしたし、どこか場違いな雰囲気であることはわかると思います。

つまり需要に対してのニーズにあっていないのですから当然です。通りがかった人たちが欲しいのは自分のスタイルにあったファッションであってラーメンではないのです。ここで人が喜ぶのは斬新さやモードなファッションなのです。

しかしその立地は賃料も高く、決して誰でも出店できるほどの家賃ではありません。つまり、廉価なものはなかった。これにプラスして内装費用まで凝りだしたら大金が必要となります。

ここで逆転の発想で古いものは古すぎると逆に美術品になるという京都の古刹の応用で、それを磨きあげて出店をしたら大流行をしたのです。

もともと人を集める苦労はしなくていいの場所ですからニーズにあった店舗を出して、小奇麗にしたら客が寄ってくるのは当たり前なのです。

そして話題になれば大流行するのは時間の問題で、その上ファッション紙も周りに多くあるのですから、さらに時間はかからずに大流行したのです。

お金がないことで内装を応用した最初の店舗は本当に儲かっただろうな・・・と。

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